記事引用元: https://www.military-spec-an.com/entry/CanadianARMYODwoolshirtdeadstock
今回は、1950年代のカナダ陸軍ウールシャツを分析します。
日本でも有名なファッションブランド製ですね。
どことなく気品を感じる仕立てが特徴です!
まさかのデッドストックですよ!
目次
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1 カナダ陸軍ウールシャツ(OD)とは?
かつてイギリスの連邦国であったカナダ。
(1982年に独立)
当然、歴代カナダ軍の軍装もイギリス系(イギリス型?)でまとめられていましたね。
ところが、第二次世界大戦とそれに続く朝鮮戦争で戦闘に参加した結果、アメリカ軍装備の優秀さに気付きます。
(カナダのみならず、多くの国がそうでしたね。)
その後は、次第にアメリカ軍系とカナダ軍オリジナル装備に替得られていきました。
でも今回のモデルは、まだイギリスの雰囲気が多く残っていた1950年代のの装備品になります。
ウール製のバトルブラウスの下に着用するウールシャツなのですが、カナダ軍独自の改良が施されているのが特徴です。
しかも製造は、日本でも大人気のブランドを誇る、かのメーカー製でした!
さてさて、それはどんなウールシャツなのでしょうか?
今回は、カナダ軍装備マニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
オーソドックスなイギリス軍系シャツですね。
背面
前面裏側
背面裏側
襟の下にはボタンが2個
これは…
開襟にしたときに襟を留めておくためのものでした。
なんか斬新ですね。
背面にはヨーク付
襟裏側のサイズスタンプ(15インチ)
軍検査スタンプ?
読みづらいですがメーカーは、まさかの「マクレガー」社でした!
1955年度契約品です。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケット中央にプリーツ付
裾は一般的なカッターシャツタイプ
左右裾のマチ
袖
緩やかなテーパー付
袖口はボタンで開閉
マチはありません。
袖の裏側にはストラップあり。
これは袖表側にあるボタンと合わせて、袖を捲り上げる場合に使用します。
まずストラップを縫い付けた後にボタンを縫い付けていますね。
ボタンはODのプラスティック製で2穴タイプ。
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3 その特徴とは?
記事はカーキというよりはODのウール製で、軽量ながら保温力があります。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2で、裾は一般的なYシャツタイプです。
面白いのは襟元で、開襟時に襟を留めておく専用のボタンがあるところですね。
(他国のウールシャツにはない工夫ですね。)
また、袖を火繰り上げた時に固定するストラップも付属していますよ。
なかなか凝ったデザインですね。
全体的な縫製は、さすがマクレガー社だけあって、精密かつ丁寧な仕立てです。
もしかしたら単価が高いシャツかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1955年
製造場所 アメリカ?
契約会社 カナダ
製造会社 アメリカ?
材 質 ウール
表記サイズ 15
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約84cm
肩幅 約45cm
身幅 約60cm
袖丈 約61cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
「マクレガー」といえば、今日の日本でも有名なブランドですね。
そのラインナップたるや、セミフォーマルからカジュアルまでをカバーし、季節を問わずお洒落な製品を多数製造していますね。
もはやアメリカを代表するメーカーの一つと言って過言ではないでしょう。
そのマクレガー社が、カナダ軍のウールシャツを製造していたとは意外でした。
確かに上質でエレガントなデザインは、アメリカ軍官給品を量産している一般メーカー製とは一線を画す仕上がりになっていますね。
(デッドストックなので折り皺はご容赦ください。😅)
実際着用しても寒候期用とシャツとしては有効なモデルといえます。
…残念ながら、元々の製造数が少なかったのか?
現在では中古品すら見かけることはありません。
また販売されていたとしても、他のマクレガー製品並みの価格になっていますね。
入手は困難と言えるでしょう!
でも安心してください。
業者によっては、十把一絡げで「イギリス軍ウールシャツ」として販売している場合があります。
根気よく探してみましょう!
(ポイントは襟元の不自然なボタンです!)
今回は、有名ブランド製のカナダ陸軍ウールシャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231103)
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参考:各国のウールシャツに関する記事はこちらです。⬇︎
他のカナダ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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