記事引用元: https://www.military-spec-an.com/entry/SwedencivildefenseblueJKTdeadstock
今回は、1960年代のスウェーデン軍民間防衛組織用ブルージャケットを分析します。
以前分析したスウェーデン陸軍M59一般兵科用戦闘ジャケットとよく似たデザインですね。
でも生地のカラーは大きく違っていました。
勿論、デッドストックですよ!
目次
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1 スウェーデン軍民間防衛組織用ブルージャケット(陸軍M59類似タイプ)とは?
ユニークな国産兵器の開発で知られるスウェーデン。
それらの兵器を駆使するスウェーデン軍もユニークな体制を摂っています。
他国同様、陸・海・空軍に加え、なんと郷土防衛隊という独自の組織が存在していますね。
また、そのほかに有事の際おいて主に市民が後方活動を支援する組織もあるようです。
いわゆる民間防衛組織ですね。
今回のモデルは、そんな民間防衛組織専用のジャケットになります。
陸軍のM59ジャケットを基に、一部のデザインを変更していますね。
やはり寒冷な地域で使用するジャケットのようです。
さてさて、それはどんなジャケットなのでしょうか?
今回は、スウェーデン軍装備マニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
スウェーデン軍独特のバックポケットはありません。
前面裏側
胸くらいまでOD生地のライニングがあります。
ポケット内側の生地もODですね。
背面裏側
イギリスの軍デニソンスモックに似たテイルピースに注意。
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみ
最頂部は保タンホールではなくループですね。
タグ&スタンプ
1969年度契約品です。
背面上部にはODの生地でライニングがありました。
内ポケット
大小二つあります。
上部にある小ポケット
メインの内ポケットはボタンで開閉
腰ポケット
ボタンで開閉
とても凝った造りですね。
ポケット内側の生地はOD
袖
緩やかなテーパー付き。
肘の補強生地。
袖口はボタンで開閉
マチ付きです。
前見頃裏側の下端にはボタンが複数あります。これは…
そして背面裏側にはテイルピースがあって…
テイルピースは股間を通して前見頃裏側にある例のボタンに留めます。
イギリス軍のデニソンスモックと似ていますね。
「CIVILFORSVARET」パッチ
日本語で民間防衛という意味ですね。
小ボタンはタイトブルーグレイのプラスティック製
陸軍のボタンと同じデザイン。
一方メインのボタン(大)は、グレイのプラスティック製。
これも陸軍のボタンの色違いです。
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3 その特徴とは?
生地はライトブルーグレイ(サックスルブーという説も。)に染められたコットンツイルで、やや厚く防風性能が高いです。
(寒候期用ですね。)
デザインは上述のとおり、陸軍M59一般兵科用戦闘ジャケットに類似しています。
構成は、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケット×2で、ウエストから上には、ODのライニングがありますよ。
M59にあった背面裾のポケット(バックポケット)は省略されていますが、テイルピースはそのまま継承されていますね。
陸軍M59ジャケット背面
(⬜︎がバックポケット部)
今回のモデルでは省略されていますね。
全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確で上質な仕立てでした。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1969年
製造場所 スウェーデン
契約会社 スウェーデン
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ D104
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約80cm
肩幅 約45cm
身幅 約60cm
袖丈 約63cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
1980年代には、今回のジャケットを「スウェーデン軍PKO用ジャケット」として販売しているSHOPもありました。
なるほど生地のカラーを見るとそう思うのも無理はありません。
でもスウェーデン軍がPKOに参加する場合は、通常の軍装を使用していますね。
どうやら今回のモデルは、民間武衛組織の独自装備のようです。
生地のカラーやデザインはともかく、有事を考えてちゃんと準備されているのは、いかにもスウェーデンらしくて羨ましいですね。
それはともかく、軍物には似つかわしくない美しいブルーのジャケットは、普段着にはピッタリですね。
(勿論、そのカラーからコーディネートの難しさはありますが…😅)
これはファッションに特化して着用するしかありません!
幸い(?)1980年代ではごく少数だった今回のモデルも、現在では大手通販サイトで大量に扱われていますね。
(スウェーデン本国では、お役御免になって全て払い下げられたのでしょうか?)
そのため、いつでもどこでも誰にでも入手可能ですよ。
ジャケットの他に、同色のトラウザーズやキャップもあって、その気になればトータルでコーディネート可能です。
(…が、ジャケットのみの使用がベターかも?🤔)
個性を強調したいあなたにおすすめですよ!
今回は、スウェーデン軍民間防衛組織用のブルージャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231103更新)
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参考:スウェーデン軍M59ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のスウェーデン軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の単色服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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