記事引用元: https://www.military-spec-an.com/entry/Serbializardcamofieldjacketused
今回は、1980年代のセルビア軍迷彩フィールドジャケットを分析します。
フランス軍のリザード迷彩に似たパターンですが、カラーが全体的に暗いのが特徴です。
奇跡的にライナーも付属していました！
中古品ですが程度は良好ですよ！
目次
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１ セルビア陸軍迷彩フィールドジャケット（リザード迷彩・ライナー付）とは？
かつて他の5カ国でユーゴスラビア連邦を築いていたセルビア。
現在は、他の連邦国家が次々と独立してしまい、図らずも孤立してしまった感じですね。
（現在はコソボと対立中です。）
そんなセルビアは、やはり旧ユーゴスラビア系の装備を採用していますね。
（場合によっては、ユーゴスラビア軍装備をそのまま使用している例もあり。）
でも一部のデザインや迷彩生地は、セルビアオリジナルなものもありますね。
今回のモデルは、セルビア軍のいわゆる「フィールドジャケット」で、比較的古いものデルのようですよ。
製造は、旧ユーゴスラビアとの情報もあります。
さてさて、それはどんな迷彩フィールドジャケットなのでしょうか？
今回は、セルビア軍装備マニアのみならず、リザード迷彩ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
これはこれで渋い迷彩ですね。
背面
裾付近のバックポケットに注意。
前面裏側
（ライナー付）
背面裏側
前面裏側
（ライナーなし。）
各部の力布が用意周到ですね。
背面裏側
襟周りレイアウト
襟は裏面にあるチンストラップで立てることができます。
でも前面は隙間がありますね。
襟にはジッパーがあって…
中にはフードが内蔵されていました。
前合わせはボタンのみです。
第1及び第2ボタンは、紛失したのでしょうか？
市販のボタンに替えられていますね。
メーカータグとサイズタグ
ライナーは付属しているボタンでジャケットに装着します。
袖にはブラックのゴム紐製ループがあって、ライナーのボタンを留めます。
背面上部は生地が二重になっていますが、スリットはありません。
背面ウエスト部には、合計3本のベルトループあり
大型のバックポケット
左右のジッパーで開閉しますが、中は通じています。
背面裏側中央のベルトループ用力布
内ポケット
ボタンと迷彩生地のループで開閉
エポレット
テーパーなしのクサビ型
ボタンで開閉
胸ポケット
フルスパンのマジックテープで開閉
中古品だからなのでしょうか？
粘着力は弱いです。
左胸のみにあるDリング。
ステンレスのようです。
セルビア軍衣類には多い装備ですね。
（後のモデルでは、数が増えていきました。）
腰ポケット
こちらもマジックテープで開閉するはずなのですが、前オーナーがテープを取り外していました。
袖
肘には補強生地あり。
袖口にはゴムを内蔵。
袖ポケット
こちらもマジックテープで開閉
ライナー
前面
背面
袖
ジャケットに取り付けるためのボタンあり。
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３ その特徴とは？
迷彩は、カーキーグレイの生地に、ダークグリーンとレッドブラウンを用いて、刷毛で乱雑に塗ったようなパターンを描いています。
かつてのフランス軍やギリシャ軍などが採用していた、いわゆるリザード（トカゲ）パターンですが、色調は全体的にダークでコントラストが低いですね。
迷彩比較
今回のモデル
フランス軍リザードパターン（一例）
やはり迷彩パターンに共通点はありませんね。
（今回のモデルは、セルビア軍（旧ユーゴスラビア軍を含む。）のオリジナルのようです。）
生地は、おそらくコットンとポリエステルの混紡ツイルで、緻密に編まれていますが、軽量です。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、左袖ポケット、内ポケット、背面裾大型ポケット。
裏側には専用のライナーを取り付けるためのボタンホールやループがあります。
面白いのは、左胸にDリングが取り付けられているところですね。
（手榴弾でも掛けるのでしょうか？）
ライナーは、表裏ナイロンの生地に、ポリエステルの中綿が入っていますね。
雰囲気は、アメリカ軍M65フィールドジャケット用ライナーに似ています。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧でレベルの高い仕立てですよ。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 1990年代
製造場所 旧ユーゴスラビア
契約会社 旧ユーゴスラビア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 58
（日本人のXL）
各部のサイズ（平置）
着丈 約78cm
肩幅 約55cm
身幅 約70cm
袖丈 約65cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の古着屋
入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
今回のモデルはリザード迷彩なのですが、メリハリが少ない配色なので人体の輪郭が出てしまいそうですね。
それでもこの色調なら、日本の寒候期におけるフィールドではそれなりに迷彩効果が期待出来そうですよ。
（やはりリザード迷彩は渋いですね！）
ライナーも装着して、着込めば真冬でも着用できそうです。
サバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟、そしてファッションにも活用できそうですね。
ただ残念ながら、セルビア軍のリザード迷彩装備は数が少なく、今回のフィールドジャケットも品薄ですね。
探しているあなたは、東欧物に強いショップをあたるか、海外のオークションに注目してみましょう。
また、当時の旧ユーゴスラビア軍でも、よく似た色調のリザード迷彩ジャケット（アメリカ軍M65フィールドジャケットに類似デザイン）を採用していたとの情報もあります。
もしかしたらこちらのモデルが入手しやすいかもしれません。
いずれにしても、諦めず気長に探してみましょう！
私は、また違ったデザインのリザード迷彩ジャケットやカバーオールを探してみたいと思います。
今回は、希少なセルビア軍リザード迷彩フィールドジャケとを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231106更新）
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参考：他国のリザード迷彩に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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