記事引用元: https://www.military-spec-an.com/entry/JGSDFbodyarmordigitalcamoREPDEADSOCK
今回は、2010年代の航空自衛隊防弾チョッキ１型を分析します。
残念ながらモデル品ですが、官給品の特徴をよく押さえていますね。
少々物々しいですが、寒候期に最適かも？
勿論デッドストックです！
（おまけもありますよ！）
目次
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１ 航空自衛隊迷彩戦闘防弾チョッキ１型（デジタル迷彩）とは？
古来より、頭部と胴体を守ることは戦で生き残るために大切なこととされていました。
日本でも鎧兜（よろいかぶと）は合戦の必需品でしたね。
近代戦においても同様です。
アメリカ軍が第二次大戦以降に調査したところ、兵士の負傷の大部分は敵の小銃や機関銃からの銃弾ではなく、砲弾や爆弾の破片によるものとの結果が出ました。
当時、既に優秀なヘルメット（当時のアメリカ軍M1ヘルメットは合成樹脂と金属製との二重構造でした。）が支給されていましたが、胴体の保護というのはあまり重要視されていませんでした。
（激烈な対空砲火にさらされる爆撃機の搭乗員などには一部で専用のボディーアーマーが支給されていましたが…。）
これを受けてアメリカ軍は、本格的な歩兵用ボディアーマーの開発を進めます。
この流れは当然、勿論世界各国にも波及。
各国で様々なボディアーマーが開発されましたよ。
勿論、自衛隊でも。
今回のモデルは、航空自衛隊が最初に採用したボディアーマー（防弾チョッキ）…のモデル品になります。
原型はアメリカ軍のPASGT（Personnel Armor System for Ground Troops）のアーマーベストでした。
PASGTに関しては以下を参照ください。⬇︎
…でも他国のようにそっくりそのままアメリカ軍物をコピーするのではなく、そこは自衛隊。
独特の改良もなされていましたよ！
勿論、モデル品もそこは忠実に再現していますね。
さてさて、それはどんな戦闘防弾チョッキのモデル品なのでしょうか？
今回は、航空自衛隊装備マニアのみならず、暖かく軽量な軍物ベストをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
肩パッドの左右非対称、大きさそして襟に注意！
背面
前面裏側
ライニングはグリーン。
下部の通気口に注意！
背面裏側
前合わせはマジックテープのみですが、二重になっていますね。
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「F」はフリーサイズの意
右肩パット
右側は左側より大きいデザイン。
これは銃床（ストック）用のパッドも兼ねているのですね。
（サウスポーは…？）
左肩パット
両肩パッドとも前後のダットファスナーで固定されています。
前後のダットファスナーを外すと跳ね上げさせることができます。
サスペンダーが装着しやすくなりますね。
各肩パットには偽装用のループあり。
左胸小ポケット
マジックテープで開閉
ポケットはマチ付きです。
内側腰ポケット
こちらもマジックテープで開閉
マガジンパウチ（弾納）も兼務していて64式小銃の弾倉（マガジン）が１本入ります。
外側腰ポケット
マジックテープで開閉。
こちらは64式小銃の弾倉が２本入ります。
背面上部及び下部の偽装用ループ
これは陸上自衛隊モデルの名残ですね。
左右のサイズ調整用マジックテープと紐
襟にはカバーを取り付けることができます。
ここは肌に直に接して汚れるので洗い替えできるのは良い工夫ですね。
おまけ
基地防空隊／警備隊用の野戦迷彩バージョン
（中古並品・襟カバー紛失！😭）
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３ その特徴とは？
迷彩は、ライトグレイの生地にダークグレイ、ブラック、マホガニーブラウンの四角いダットで雲や葉のようなパターンを描いています。
航空自衛隊の最新迷彩パターンですが、使用されている生地は航空自衛隊デジタル迷彩ユニフォーム（モデル品）に使用されているもので、官給品に比べ各色がやや明るいタイプですね。
生地はコットンとポリエステルのツイルで、薄いですが意外に丈夫です。
ライニングはグリーンの、おそらくナイロン製で滑りが良いですね。
シェルとライニングの間には、ウレタンのプレートが入っていて、厚みを表現しています。
（当然、官給品と比べて軽量ですよ！）
デザインは、襟付き、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×4で、腰ポケットは弾納（マガジンパウチ）も兼ねています。
肩パッドは左右で大きさが違っていて、右側が大きくなっているのは銃床（ストック）のパッドも兼ねているからですね。
肩パッド及び背面には、偽装用のループがありますよ。
特筆すべきは、襟に専用のカバーを取り付けることができるところです。
ここは直接肌に接するため、汚れやすいので、外して洗えるのは画期的ですね。
全体的な縫製は丁寧かつ正確で、官給品に負けず劣らずの上質な仕立てです。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 2010年代
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
ウレタン
表記サイズ F
（日本人のM〜L）
各部のサイズ（平置）
着丈 約59cm
肩幅 約49cm
身幅 約57cm
重 量 約900g
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 1（容易）
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５ まとめ
少なくとも官給品の戦闘防弾チョッキ１型は、品名どおりライフルや拳銃の弾丸を阻止できるものではなく、砲弾や爆弾の軽量な破片からの防御が可能とされています。
これは当初のアメリカ軍PASGTベストもそうでした。
しかし現在では、さらに発達した「防弾チョッキ２型（一体型？）」も配備されているようですね。
その性能は不明ですが、隊員の生命を守るためにも、研究に研究を重ね、より強くより軽量な装備を開発して欲しいですね。
さて今回のモデルですが、じつは現役時代にデジタル迷彩の防弾チョッキ１型を私は見たことがありません。
（全て野戦用迷彩でしたね。）
もしかしたら野戦用迷彩の別バージョンとして製造されたのかもしれませんが…。🤔
その存在は不明ですが、今回のモデルの雰囲気は抜群ですね。
なにより官給品よりも大幅に軽いので（厳密にいうと着こなしが少々違ってきますが）着ていて楽ですし、ポケットも多いので使い勝手は抜群ですね！
またその材質上、風を一切通さないので着用すると、とても暖かいです。
（逆に夏は…😅）
加えてインナーがウレタンなので、ある程度の衝撃から身体を保護してくれるのも嬉しいですね！
（さすがに破片や銃弾は防げませんが…🤔）
真冬のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測には十分使用できそうですよ。
…このように使えるモデル品チョッキなのですが、残念ながら価格は年々上昇しています。
（もはや程度の良いアメリカ軍の官給品中古PASGTアーマーベストが軽く購入できるくらいの価格になっていますよ！）
それでも探しているあなたは、ぜひ資金を貯めて購入してみましょう。
そうそう、航空自衛隊のみならず陸上自衛隊のモデルや戦闘防弾チョッキ２型のモデル品も販売されていますよ！
あなたのシチュエーションに合わせて購入してみてください！
今回は、航空自衛隊迷彩防弾チョッキ１型の使えるモデル品を分析しました。
いやー自衛隊装備品って、モデル品も本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231104更新）
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参考：他の航空自衛隊デジタル迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
航空自衛隊野戦用迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
航空自衛隊の曰くつき迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
その他の自衛隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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