記事引用元: https://www.military-spec-an.com/entry/SpanishARMYdesertcamoJKTused
今回は、2000年代のスペイン陸軍砂漠用迷彩ユニフォームを分析します。
一時期、アメリカ軍リーフパターンに類似した迷彩を採用していたスペインですが、今回のモデルはオリジナルですね。
デザインも今風なのが素敵です!
中古品ですが程度は極上ですよ!
目次
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1 スペイン陸軍迷彩ユニフォーム(砂漠用・デジタル花林糖迷彩)とは?
第二次大戦後のスペインは、まるで大戦中のドイツ軍よろしく、多種多様なオリジナル迷彩服を開発してきました。
当ブログでも、その一部を分析してきました。
でも近年では、アメリカ軍と類似した迷彩を採用していましたね。
その意味するところは…
- 強力なアメリカ軍の威を借りた
- オリジナル迷彩の開発に意欲をなくした
- 迷彩の開発者が何らかの理由で居なくなった
などが考えられます。
(真実はスペインにしかわかりませんが…。)
でも2000年以降、また新しい迷彩を開発するようになりましたね。
今回のモデルは、2000年代に開発された砂漠用迷彩ジャケットで、スペインのオリジナル迷彩生地が使用されています。
また、そのデザインもかつてない近代的なのも特徴ですね!
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、おそらく少数派であろうと思われるスペイン軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
美しい迷彩ですね!
ポケットや襟のデザインが今風です。
背面
迷彩パターンの繰り返し間隔がとても長いですね。
アクションプリーツに注意。
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
背面裏側にあるアクションプリーツ用生地
タグ表
タグ裏
なんと抗菌及び対赤外線処理がなされています!
その下の手書きタグの意味は?
前のオーナーの名前と認識番号でしょうか?
フェルトペンで記入されていました。
襟周りレイアウト
ポケットの角度が特徴的ですね!
襟裏にはチンストラップがマジックテープで固定されていて…
反対側のマジックテープに装着することにより襟を立てることができます。
前合わせはボタンのみ。
肩には薄いながらパットを内蔵
ボタンはカーキで艶ありのソロバン駒形
胸ポケット
マジックテープで開閉
しかしフルレンジでテープがあるので片手での開閉は困難です。
ポケット下側にマチあり。
左胸のネイムタグ用マジックテープ
ここはちゃんとライトブラウンなのですが…
袖ポケット
こちらもマジックテープで開閉
ポケット表面には、部隊パッチ(ワッペン)用ブラックのマジックテープが…。
これ目立ちますね。
(パッチを装着すれば無問題?)
袖ポケットは後方にマチがあります。
袖
テーパー付
肘の補強生地は大面積。
袖口はボタンで開閉。
マチにもマジックテープが!
背面のアクションプリーツ
意外に深いですね。
迷彩パターン
迷彩の繰り返し間隔がとても長いですね。
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
腰スラントポケット生地には予備のボタンが!
背面裏側
タグ
洗濯によって印字が薄まっていました。😅
ボタンはカーキブラウンのプラスティック製で小さいタイプ
ジャケット用とは違う形状ですね。
前合わせはボタンのみ。
3番目のボタンがグリーンに変更されていますが、官給品ではなさそうですね。
右側面レイアウト
アメリカ軍BDUタイプですね。
腰スラントポケット
ベルトループは細身タイプ。
ヒップポケット
1個のボタンで開閉
膝ポケット
二段のプリーツ付き。
容量はアメリカ軍BDUほどではありません。
2個のボタンで開閉。
膝ポケット底部には水抜き孔あり。
金属製のハトメ付き。
全部下端(向かって右下端)が解れていますね。😅
膝ポケットのマチは、後部のみに設けられています。
膝の補強生地
肘に比べると面積が小さいですね。
裾
カーキのHBTテープを内蔵。
テープの出口はボタンホールタイプ。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ベージュの生地にタンを用いて大小様々な雲型を、ダークブラウンを用いて、横に流れる細い雲型を描いていますよ。
おそらくベージュでハイライトを、ダークブラウンでシャドウを表現していると思われます。
各色の境目は四角のダットで表現されている、いわゆる「デジタル迷彩」ですね。
生地は薄いリップストップでコットンとナイロンの混紡です。
通気性が良く丈夫ですよ。
なんと「抗菌」と「対赤外線」処理されているとのことです。
(詳細不明)
デザインは、近年のアメリカ軍BDUを参考にしています。
構成は、ジャケットがエポレットなし、胸ポケット×2、袖ポケット×2で、背面にはアクションプリーツ(バイスイング)付き。
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2で、裾にはHBT生地のテープを内蔵。
面白いのは肩部には薄いながらパットが入っているところですね。
(重量物を運ぶ場合には助かります。)
全体的な縫製は、少々雑ですが強度は十分なアメリカ軍的仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2008年
製造場所 スペイン
契約会社 スペイン
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ 1C
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約71cm
肩幅 約46cm
身幅 約56cm
袖丈 約59cm
トラウザーズ
ウエスト 約41cm
股上 約32cm
股下 約82cm
着丈 約106cm
裾幅 約19cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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スペイン軍 実物 放出品 フィールドジャケット M09ピクセルデザートカモ (Lショート ※表記2C)
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5 まとめ
なかなか興味深い迷彩ですね。
砂だけ…よりも岩や小石が混じった砂漠で効果がありそうです。
ところで今回のモデルの迷彩の一部に「ダークブラウン」で概ね横に流れるパターンがありますね。
これが和菓子の「花林糖」に似ているので、勝手に「花林糖パターン」と呼んでいます。
この迷彩パターンも、おそらく一般的な森林用の色違いなのでは?…と想像していますが、こうなってくると森林用も見てみたいですね。
残念なことに、今回のモデルも含めてスペイン陸軍の新型デジタル迷彩は、まだ多く出回っていません。
現在辛うじて一部の大手通販サイトで取り扱われていますが、まだまだ高価ですね。
それでも国内のオークションなら中古品がお安く入手できる場合があるようです。
探しているあなたは、ぜひチェックしてみましょう!
私は、存在は不明ですがキャップとフィールドジャケットの入手を試みたいと思います!
今回は最新のスペイン陸軍デジタル砂漠用迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240228更新)
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参考:他のスペイン軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国の砂漠用装備に関する記事はこちらです。⬇︎
古今東西の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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スペイン軍 実物 放出品 フィールドジャケット M09ピクセルデザートカモ (Lショート ※表記2C)
スペイン軍 実物 放出品 フィールドジャケット M09ピクセルウッドランドカモ (3Lロング ※表記4L)
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