記事引用元: https://ameblo.jp/paasutukurimasu/entry-12847033792.html
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環境省は2027年末までに蛍光灯の製造と輸出入を廃止することを決めました。
蛍光灯には水銀などの有害物質が含まれており、もうだいぶ前から製造中止の話が出ていたんですよね。
今後各メーカーはより一層製造量を抑えていくでしょう。
それに伴い蛍光灯の値上げが繰り返されています。
特に直管タイプは昨年秋に大幅な値上げがありました。
今後も値上げは繰り返されることが想定されますので、どこかの時点でLED等へ交換する必要があるでしょう。
環境省もLEDへの交換を呼び掛けています。
とはいえ蛍光灯を交換する場合には
「照明器具本体を換える」
「本体はそのままで蛍光灯型LEDに換える」
この2パターンがあります。
後者の方がコストを抑えられるのですが、私は前者をオススメします。
以前書いたように古い照明器具による火災は稀なのですが、蛍光灯に関しては危険度がやや高いようです。
あまり知られていないのですが、蛍光灯にはラピッドスタータ式、グロースタータ式、インバータ式など様々な点灯方式があります。
LEDにとっては負荷が大き過ぎる点灯方式もあり、それがLEDを破壊するとのことです。
また蛍光灯にとって重要な安定器という装置があるのですが、これの耐用年数が10年程度と言われています。
安定器が劣化することで事故の可能性も高まるとのことです。
なのでいっそのこと照明器具ごと変えてしまったほうがいいのですが、蛍光灯照明器具の多くは直結配線となっており電気工事士による工事が必要なのです。
工事としては天井から出ている配線に上記のような引掛けシーリングを設置します。
ここまでしてもらえばあとは自分で好きな照明を取り付けるだけです。
この工事費用の相場が10,000円前後と言われているのですが、くらしのマーケットでは5,000円台で行ってくれる業者さんもいるようです。
続いて照明器具選びですが、いくつか注意点があります。
まずは明るさです。
今使っている蛍光灯の明るさを必ずチェックしておきましょう。
例えば代表的な32w形の丸形蛍光灯
大体このような蛍光灯が2本組み込まれていることが多いのですが、その場合の明るさが4,720ルーメン(1本あたり2,360)です。
ルーメン(lm)が明るさ(光束)を示す単位なので、照明器具やLED電球を選ぶ際に確認してください。
よって、今の数値以下の照明器具を選ぶと以前より部屋が暗くなるというわけです。
例えばこの照明は5,700lmですので明るさの面では問題ないですね。
しかも調光・調色が可能なので自分好みの明るさに設定できます。
このようなシーリングライトはとても明るく機能性も高いのですが、正直デザイン的には微妙なところです。
しかしオシャレな照明では明るさが足りない…
そんな時に役立つのダクトレール(ライティングレール)です。
ダクトレールを設置することで照明を増やしたり位置を変えたりできます。
上の画像は天井に直接レールを取り付けてますが、引掛けシーリングに取り付けるタイプもあります。
天井に直接取り付けたほうがスッキリするのであまり使ったことはないですが、すでに引掛けシーリングが付いてる場合にはこれもアリです。
レールに間接照明としてスポットライトを設置することで、部屋の雰囲気が格段に良くなることもあります。
この際に挑戦してはみてはいかがでしょうか。
また、このように複数のLEDが付いてる照明器具は、単純にLED1個あたりのlmを合計しましょう。
気を付けなければいけないのは、透明以外のシェード(カバー)がLED電球を覆っている照明です。
この場合、LEDに表記されたlmよりも若干明るさが落ちてしまうので、それを考慮する必要があります。
ちなみに一般的には6畳の部屋で2,000lm程度の明るさが必要とされていますが、部屋の用途によって必要な明るさは変わってきます。
私的には寝室(6畳)なら1,000lmもあれば十分です。
明るさの感じ方や好みは人それぞれですからね。
では最後によく使うメーカーを中心に、楽天で買えるオシャレな照明をいくつかピックアップして終わりにします。
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